名前
Giblog::API - Giblog API
説明
Giblog::APIではHTMLコンテンツを扱うためのメソッドを定義しています。
メソッド
new
my $api = Giblog::API->new(%params);
Giblog::APIオブジェクトを作成します。
パラメーター:
giblog - Giblogオブジェクト
「giblog」メソッドを呼び出せば、このパラメータにアクセスできます。
my $giblog = $api->giblog;
giblog
my $giblog = $api->giblog;
Giblogオブジェクトを取得します。
config
my $config = $api->config;
Giblogのコンフィグを取得します。これは、ハッシュリファレンスです。
コンフィグは「read_config」メソッドによって、ロードできます。
コンフィグがロードされていない場合は、このメソッドを未定義値を返します。
home_dir
my $home_dir = $api->home_dir;
ホームディレクトリを取得します。
read_config
my $config = $api->read_config;
ホームディレクトリの「giblog.conf」を解析して、ハッシュリファレンスを返します。
「giblog.conf」は正しいハッシュリファレンスで終わる必要があります。そうでなければ、例外が発生します。
# giblog.conf
{
site_title => 'mysite',
site_url => 'http://somesite.example',
}
「read_config」を呼び出した後は、「config」メソッドで、コンフィグを取得することができます。
clear_config
$api->clear_config;
コンフィグをクリアします。未定義値がコンフィグに設定されます。
create_dir
$api->create_dir($dir);
ディレクトリを作成します。
ディレクトリの作成に失敗した場合は、例外が発生します。
create_file
$api->create_file($file);
ファイルを作成します。
ファイルの作成に失敗した場合は、例外が発生します。
write_to_file
$api->write_to_file($file, $content);
コンテンツをファイルに書き込みます。コンテンツはUTF-8にエンコードされます。
ファイルが存在していない場合は、自動的に作成されます。
ファイルの作成に失敗すれば、例外が発生します。
slurp_file
my $content = $api->slurp_file($file);
ファイルのコンテンツを取得します。コンテンツは、UTF-8からデコードされます。
ファイルが存在しない場合は、例外が発生します。
rel_file
my $file = $api->rel_file('foo/bar');
ホームディレクトリのパスと指定された相対パスを結合したものを返します。
ホームディレクトリが設定されていない場合は、指定されたパスを返します。
create_website_from_proto
$api->create_website_from_proto($home_dir, $module_name);
Webサイトのホームディレクトリを作成し、プロトタイプディレクトリからファイルをコピーします。
プロトタイプディレクトリは、モジュール名から自動的に検知されます。
モジュール名が「Giblog::Command::new_foo」で、ロードされたパスが「lib/Giblog/Command/new_foo.pm」であれば、プロトタイプディレクトリは「lib/Giblog/Command/new_foo/proto」になります。
lib/Giblog/Command/new_foo.pm
/new_foo/proto
モジュールは「create_website_from_proto」呼び出される前にロードされる必要があります。そうでなければ、例外が発生します。
ホームディレクトリが設定されていない場合は、例外が発生します。
ホームディレクトリがすでに存在していた場合は、例外が発生します。
ディレクトリの作成に失敗した場合は、例外が発生します。
モジュール名に対応するプロトタイプディレクトリが指定されなかった場合は、例外が発生します。
モジュール名に対応するプロトタイプディレクトリが見つからなかった場合は、例外が発生します。
copy_static_files_to_public
$api->copy_static_files_to_public;
「templates/static」ディレクトリの中の静的ファイルを「public」ディレクトリにコピーします。
get_templates_files
my $files = $api->get_templates_files;
ホームディレクトリの中の「templates」ディレクトリからファイル名の一覧を取得します。
「templates/common」ディレクトリと「templates/static」ディレクトリと隠しファイル(「.」で始まるもの) は含まれません。
取得したファイル名は「templates」ディレクトリからの相対パスです。
たとえば、以下のようなファイル名です。
index.html
blog/20190312121345.html
blog/20190314452341.html
get_content
$api->get_content($data);
「templates」ディレクトリからの相対ファイル名からコンテンツを取得します。コンテンツは、UTF-8からデコードされます。
入力:
$data->{file}
出力:
$data->{content}
サンプル:
# templates/index.htmlからコンテンツを取得
$data->{file} = 'index.html';
$api->get_content($data);
my $content = $data->{content};
parse_giblog_syntax
$api->parse_giblog_syntax($data);
入力テキストを「Giblog syntax」として解析し、出力を返します。
入力:
$data->{content}
出力:
$data->{content}
サンプル:
# 入力をGiblog記法として解析
$data->{content} = <<'EOS';
Hello World!
<b>Hi, Yuki</b>
<div>
OK
</div>
<pre>
my $foo = 1 > 3 && 2 < 5;
</pre>
EOS
$api->parse_giblog_syntax($data);
my $content = $data->{content};
Giblog記法
Giblog記法は、コンテンツを簡単に記述するための簡潔な記法です。
- 1. pタグを自動的に追加
-
行の先頭がインライン要素で始まった場合は、自動的にpタグが追加されます。
# 入力 Hello World! <b>Hi, Yuki</b> <div> OK </div> # 出力 <p> Hello World! </p> <p> <b>Hi, Yuki</b> </p> <div> OK </div>
空の行は削除されます。
- 2. preタグの中にある>と<をエスケープ
-
行の先頭がpreタグで始まり、行の先頭がpreの終了タグで始まる行の間で、>と<をHTMLエスケープします。
# 入力 <pre> my $foo = 1 > 3 && 2 < 5; </pre> # 出力 <pre> my $foo = 1 > 3 && 2 < 5; </pre>
parse_title
$api->parse_title($data);
クラス名が「title」のタグのテキストからタイトル(title)を取得します。
タイトルを取得できない場合は、タイトルは未定義値になります。
入力:
$data->{content}
出力:
$data->{title}
サンプル:
# タイトルを取得
$data->{content} = <<'EOS';
<div class="title">Perl Tutorial</div>
EOS
$api->parse_title($data);
my $title = $data->{title};
parse_title_from_first_h_tag
$api->parse_title_from_first_h_tag($data);
最初のh1, h2, h3, h4, h5, h6タグのテキストからタイトル(title)を取得します。
タイトルを取得できない場合は、タイトルは未定義値になります。
入力:
$data->{content}
出力:
$data->{title}
サンプル:
# タイトルを取得
$data->{content} = <<'EOS';
<h1>Perl Tutorial</h1>
EOS
$api->parse_title_from_first_h_tag($data);
my $title = $data->{title};
add_page_link
$api->add_page_link($data);
$api->add_page_link($data, $opt);
クラス名が「title」のタグのテキストにページリンクを追加します。
タイトルを取得できない場合は、コンテンツは変化しません。
入力:
$data->{file}
$data->{content}
出力:
$data->{content}
「file」は、「templates」ディレクトリからの相対パスです。
追加されるリンクは、「/」と「file」の値を結合したものです。
$opt->{root}が指定されている場合は、これが$data->{file}にマッチした場合は、追加されるリンクは「/」になります。
サンプル:
# ページリンクを追加
$data->{file} = 'blog/20181012123456.html';
$data->{content} = <<'EOS';
<div class="title">Perl Tutorial</div>
EOS
$api->add_page_link($data);
my $content = $data->{content};
コンテンツは以下に変更されます。
<div class="title"><a href="/blog/20181012123456.html">Perl Tutorial</a></div>
Example: root page
# ページリンクを追加
$data->{file} = 'index.html';
$data->{content} = <<'EOS';
<div class="title">Perl Tutorial</div>
EOS
$api->add_page_link($data);
my $content = $data->{content};
コンテンツは以下に変更されます。
<div class="title"><a href="/">Perl Tutorial</a></div>
add_page_link_to_first_h_tag
$api->add_page_link_to_first_h_tag($data);
$api->add_page_link_to_first_h_tag($data, $opt);
ページリンクを最初のh1, h2, h3, h4, h5, h6タグのテキストに追加します。
タイトルを取得できない場合は、コンテンツは変更されません。
入力:
$data->{file}
$data->{content}
出力:
$data->{content}
「file」は「templates」ディレクトリからの相対パスです。
追加されるリンクは、「/」と「file」の値を結合したパスです。
$opt->{root}が指定されており、これが$data->{file}にマッチした場合は、追加されるリンクは「/」になります。
サンプル: エントリーページ
# ページリンクを追加
$data->{file} = 'blog/20181012123456.html';
$data->{content} = <<'EOS';
<h1>Perl Tutorial</h1>
EOS
$api->add_page_link_to_first_h_tag($data);
my $content = $data->{content};
コンテンツは、以下に変更されます。
<h1><a href="/blog/20181012123456.html">Perl Tutorial</a></h1>
サンプル: ルート
# ページリンクを追加
$data->{file} = 'index.html';
$data->{content} = <<'EOS';
<h1>Perl Tutorial</h1>
EOS
$api->add_page_link_to_first_h_tag($data);
my $content = $data->{content};
コンテンツは以下に変更されます。
<h1><a href="/">Perl Tutorial</a></h1>
parse_description
$api->parse_description($data);
クラス名が「description」のタグのテキストから説明(description)を取得します。
左右の空白文字は、削除されます。これは、Unicodeの空白文字です。
説明が取得できなかった場合は、説明は、未定義値になります。
入力:
$data->{content}
出力:
$data->{description}
サンプル:
# 説明を取得
$data->{content} = <<'EOS';
<div class="description">
Perl Tutorial is site for beginners of Perl
</div>
EOS
$api->parse_description($data);
my $description = $data->{description};
出力の説明は「Perl Tutorial is site for beginners of Perl」になります。
parse_description_from_first_p_tag
$api->parse_description_from_first_p_tag($data);
最初のpタグのテキストから説明を取得します。
HTMLタグは、削除されます。
左右の空白文字は削除されます。これは、Unicodeの空白文字です。
説明が取得できなかった場合は、説明は、未定義値になります。
入力:
$data->{content}
出力:
$data->{description}
サンプル:
# 説明を取得
$data->{content} = <<'EOS';
<p>
Perl Tutorial is site for beginners of Perl
</p>
<p>
Foo, Bar
</p>
EOS
$api->parse_description_from_first_p_tag($data);
my $description = $data->{description};
Output description is "Perl Tutorial is site for beginners of Perl".
parse_keywords
$api->parse_keywords($data);
クラス名が「keywords」のタグのテキストからキーワード(keywords)を取得します。
キーワードが取得できなかった場合は、キーワードは、未定義値になります。
入力:
$data->{content}
出力:
$data->{keywords}
サンプル:
# キーワードの取得
$data->{content} = <<'EOS';
<div class="keywords">Perl,Tutorial</div>
EOS
$api->parse_keywords($data);
my $keywords = $data->{keywords};
parse_first_img_src
$api->parse_first_img_src($data);
最初のimgタグのsrc属性からイメージソースを取得します。
イメージソースを取得できなかった場合は、イメージソースは未定義値になります。
入力:
$data->{content}
出力:
$data->{img_src}
サンプル:
# 最初のイメージソースを取得
$data->{content} = <<'EOS';
<img class="ppp" src="/path">
EOS
$api->parse_first_img_src($data);
my $img_src = $data->{img_src};
出力の「img_src」は「/path」です。
read_common_templates
$api->read_common_templates($data);
「templates/common」ディレクトリの中の共通テンプレートを読み込みます。
次のテンプレートがロードされます。コンテンツはUTF-8からデコードされます。
「meta.html」「header.html」「footer.html」「side.html」「top.html」「bottom.html」
出力:
$data->{meta}
$data->{header}
$data->{footer}
$data->{side}
$data->{top}
$data->{bottom}
add_meta_title
titleタグをmetaセクションに追加します。
入力:
$data->{title}
$data->{meta}
出力:
$data->{meta}
「meta」の値が「foo」で「title」が「Perl Tutorial」だった場合は、「meta」の出力値は「foo\n<title>Perl Tutorial</title>」になります。
add_meta_description
meta descriptionタグをmetaセクションに追加します。
入力:
$data->{description}
$data->{meta}
出力:
$data->{meta}
「meta」の値が「foo」で「description」が「Perl is good」の場合は, 「meta」の出力の値は、「foo\n<meta name="description" content="Perl is good">」になります。
build_entry
エントリのHTMLを「content」「top」「bottom」から作成します。
入力:
$data->{content}
$data->{top}
$data->{bottom}
出力:
$data->{content}
出力は、以下のHTMLです。
<div class="entry">
<div class="top">
$data->{top}
</div>
<div class="middle">
$data->{content}
</div>
<div class="bottom">
$data->{bottom}
</div>
</div>
build_html
HTMLの全体を「content」「header」「bottom」「side」「footer」から作成します。
入力:
$data->{content}
$data->{header}
$data->{bottom}
$data->{side}
$data->{footer}
出力:
$data->{content}
出力は、以下のHTMLになります。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
$data->{meta}
</head>
<body>
<div class="container">
<div class="header">
$data->{header}
</div>
<div class="main">
<div class="content">
$data->{content}
</div>
<div class="side">
$data->{side}
</div>
</div>
<div class="footer">
$data->{footer}
</div>
</div>
</body>
</html>
write_to_public_file
コンテンツ(content)を「public」ディレクトリの中のファイルに書き込みます。コンテンツはUTF-8にエンコードされます。
「file」の値が「index.html」であれば, 書き込まれるパスは「public/index.html」です。
入力:
$data->{content}
$data->{file}
ファイルの元のコンテンツが、ファイルの新しいコンテンツと同じ場合は、このメソッドは、公開ファイルに書き出しません。これは、ファイルのタイムスタンプが、アップデートされないことを意味しています。